明けましておめでとうございます。
昨年は、英語関連のお仕事に加え、知財関連でもお声がけいただく機会が増えた年でもありました。知財人材育成関連では、大手エネルギー関連企業および大手通信企業の知財部での知財事務プロフェッショナル研修を実施させていただきました。いずれも海外特許を中心とした知財事務の実務に即した研修です。またINPITでの活動では、個人発明家の海外特許取得のアドバイスをさせていただきました。知財関係者が集まるコミュニティでも登壇の機会を得て、知財事務の魅力を伝えることができました。
お声がけいただいた皆様、深く御礼を申し上げます。
知財関係者の方々とのお仕事は、共通語で話が出来ることもあり、まるでファミリーのように話が早く、妙に居心地がいいのは、やはり長年の経験によるものかもしれません。一方で、知財はまだまだ一般的には知られていないな、という印象です。
昨年末、ソニーグループが約25年ぶりに株価の上場来高値を更新をし、M&Aなどで増やした知的財産(IP)の多さが武器であることが報じられました。またサンリオもキャラクターのライセンス事業を伸ばし、上場来高値をつけたとのことです。(日経新聞 2024年12月24日)
以前から海外企業との比較の中で指摘されている無形資産で稼ぐ時代を、コンテンツを中心に日本企業も徐々に体現し始めているということなのでしょう。しかしながらキープレイヤーは大企業であることに大きな変化は無いとも感じています。
日本企業の99.7%を占める中小企業やイノベーションの源泉となるスタートアップ企業が、更に知財を活用し、高収益へと変え、次の技術開発の原資とする世の中が到来したら、日本経済は活性化し、まさに経済の好循環へと繋がるのではないでしょうか。IPは、取得には初期投資が必要ではありますが、活用段階に入れば有形物ではないため、関税も運送料もかからない点は注目に値します。
「AI技術に代替されない国際競争力を維持する上で独創的な知恵や技術、コンテンツ等の知的財産を創造し、保護及び活用する人材の必要性はこれまで以上に高まっている」(『知的財産推進計画2024』知的財産戦略本部 2024年6月4日)との指摘もあり、イノベーションを保護及び活用する知的財産人材の育成が益々、各方面で重要となるでしょう。
弊社も知財人材の育成の面で、イノベーションを支える存在として力を発揮し、貢献していけるように努力を重ねて参ります。更にはその先を見据えて、本年を「IPイヤー」と位置づけ、ソアリスの真骨頂でもある英語交渉力をツールに、しなやかに行動をしていく所存です。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
2025年1月6日
合同会社ソアリス
代表 横山理恵