2024年8月30日
知的財産管理のソアリス、海外特許管理人材研修をリリース
「外国特許事務のプロ」を養成するプログラムを提供
合同会社ソアリス(所在地:神奈川県横浜市港北区、代表:横山理恵)は、海外の知的財産を保有している企業向けに英語と海外知財について学べるIP(注1)パラリーガル研修をリリースしました。
国内需要の縮小、円安が進む中、事業活動を進めるうえで海外への販路拡大が、企業の事業継続の課題となっています。海外での事業活動に伴い、海外知的財産の保護および戦略的活用も課題となります。海外においても特許等の知的財産を権利化することで、自社製品の模倣品が出回ることを防ぎ、ひいては他社に対し、知的財産権を許諾しロイヤリティ収益を得るなど戦略的な活用が期待されます。
このような自社の知的財産を適切に管理する役割は、IPパラリーガル(注2)が担っています。管理のミスによる事故を未然に防ぎ、企業が戦略的に知財活動を行えるようにするため、ソアリスでは、外国の知的財産の管理に特化し、IPパラリーガルとして身に着けるべき英語力と事項を網羅的に学べるカリキュラムを用意しました。
(欧州特許庁)
(海外パラリーガル参考図書)
外国の知的財産を取り扱うIPパラリーガルには、TOEIC600~800点程度の英語能力が求められます。主にライティング、リーディングを中心としたビジネス英語能力に加え、知的財産に関する専門用語を英語で身に着けておく必要があります。したがって、本プログラムでは、知財事務に必要な英語表現、電話対応なども学べる内容としているのが、英語研修に強いソアリスならではの特徴となっています。外国特許事務としての専門知識と英語力を同時に実践的に学べるプログラム内容は、本プログラムの大きな特徴です。
本プログラムでは、ソアリスのオリジナルのテキストを使用します。全7回構成で、基本的な心がまえや倫理観を学ぶ「IPパラリーガル概論」から始まり、「内外特許事務概論」では、日本企業が海外で特許を取得する際に必要な「内外特許事務」の業務内容を具体的に把握します。国際特許出願(PCT)の制度概要と事務手続きの学習へと進め、米国、欧州、ドイツ、中国、韓国、インド、ASEANの特許制度、外国商標・意匠の出願から登録まで、IPパラリーガルに必要な部分を学びます。事務手続きの実務をワークも通じ、網羅的に学べる内容になっています。本プログラムの終了後、外国に特化したIPパラリーガルの即戦力として、主に企業知財部や知財管理部門で活躍できるようになります。
グローバル競争が益々激しくなる昨今において、企業の国際競争力の強化が課題となっています。(参考:「知財を活用した経営戦略に関する英語教材の活用のご案内」平成29年7月特許庁総務部企画調査課調べ)中でもグローバルに活躍できる知財人材が求められています。特に米国では知的財産を始めとする無形資産が企業価値の多くを占め、S&P(注3)500の企業価値のおよそ9割を無形資産が占めると推測されていることが、知的財産を重要な位置づけとするべき理由として挙げられるでしょう。(参考: WIPO日本事務所パンフレット、図2《S&P500の企業価値に占める無形資産の割合》より。出典:OCEAN TOMO, LLC INTANGIBLE ASSET MARKET VALUE STUDY, 2020を基にWIPO日本事務所で作成)今後、海外展開を目指す日本企業にとり、知的財産戦略が大きな役割を演じると言っても過言ではありません。
このような時代の要請から、弁理士などの専門家とは異なる役割を担うIPパラリーガルのニーズは高まっていくことが予想されます。ソアリスでは、英語力を備え、外国の知的財産の手続きに精通した質の高いIPパラリーガルを養成することで、企業の海外人材の育成に寄与することを目指します。
【用語解説】
注1:Intellectual Propertyの略語で、知的財産のことを意味する。
注2:特許事務職のことを意味する。
注3:スタンダード・アンド・プアーズの略。
【合同会社ソアリス】
英語コミュニケーションおよび知的財産管理を軸に海外展開を目指す企業等を支援する事業を行う。
2021年9月に神奈川県横浜市にて設立。
【本件に関する問い合わせ先】
合同会社ソアリス
住所:〒222-0033
神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目7番地18 日総第18ビル501号室
電話番号:045-594-7624
代表メールアドレス:soaris@soaris-y.com、 <ホームページ: https://soaris-y.com/>