政府は中小企業の海外進出支援を強化するために新たに「海外ビジネス投資支援室」を設けました。
国内需要の縮小が予想されていることから、かねてより海外展開は中小企業が成長するための方策の一つとされていましたが、国の施策の後押しを受け、海外でのビジネス展開を目指す中小企業が今後、増えるのではないでしょうか。
海外展開をするには、現地の市場環境の調査に始まり、法規制の確認、知的財産のクリアランスなどを経て、販売先の開拓や手ごたえを確認するため現地の見本市へ出展、機会を得て交渉へと進め、現地での販売開始を目指していくのが一般的な流れでしょう。
昨今では、コロナの影響やネット環境の充実、SNSの発達により、販売する物の特性によっては、SNSを通じて直接引き合いを受けることもあることでしょう。
そのような意味では、海外展開も企業の大小を問わず、身近な存在になっているのかもしれません。
いずれにしても、海外との取引には英語力が必要になります。営業担当者の英語力が注目される傾向にありますが、実は重要なのはその取引の決裁権限を持つ方の英語力なのです。
海外のビジネスパーソンは、決裁権限者との直接のコミュニケーションを好みます。
例え英語そのものの力が完璧でなくとも、決裁権限者からの直接のYesが欲しいのです。
したがって、貴社の商品・サービスの決裁権限者は、ビジネスレベルの英語力を備えておくとより、商談がスムーズに進みます。危機管理という意味でも判断を下せる程度の英語力を備えておくほうが良いでしょう。
英語の読み書きは若干腕に覚えがある、しかしスピーキングは、どのように習得すればいいのか?
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
ネイティブと英会話をすれば英語力があがるのか? と期待される方もいることでしょう。
ネイティブとの英会話は英語学習の方法として間違ってはいませんが、ある程度の英語対応力が備わってから鍛えることをお勧めします。
ではどうすればよいのか?
一つめには、CEFR(セファール。ヨーロッパ言語対照枠)に沿い、ご自身の英語力(TOEIC, TOEFL,英検など)に合ったテキストを選び、学習することをお勧めします。まずは文法を学びなおすことにより、基礎固めをします。
二つめに、英語そのものを覚える”Read and Look up”をお勧めします。テキストの短文を読み、次にテキストから顔を上げて読む、この動作を繰り返すことにより、フレーズを頭になじませていくのです。
反復練習をすることにより、英語で対応しなければならない場面では、正しい英語で発信ができるようになるからです。
そして、自信も生まれます。
海外展開に備えて、ご自身の英語力でもっと自由に、ビジネスを羽ばたかせてみませんか?
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