明けましておめでとうございます。
昨年春より都内の外語専門学校にてアジアからの留学生対象に貿易実務と貿易英語を教える機会に恵まれ、日本語、時には英語でこれらの科目を教えています。
日本で生活することを夢見て来日した留学生、日本語の勉強は熱心で貿易科目を離れて日本語のニュアンスや漢字の質問を受けることもしばしばあり、「よくこんなことを知っているなあ」と感心し、刺激を受けることが多々あります。
一般的に日本人だけのクラスでは、特に語学のクラスとなると、発言を求めてもなかなか発言をしない、横の友達と顔を見合わせて同意を取ってから発言する、といった光景が見受けられるのに対し、留学生のクラスでは、こちらからの質問への受け答えを自ら考えて必ず複数名から返ってくること、発言やリーディングのボランティアを求めた際に積極的に対応する点が異なります。
貿易を何故、学ぶのか、学んだ先にどう生かすのか？という問いかけをした際にも母国のまだ知られていない良い品物を日本に輸出したいから、母国の実家が農家だが経済的に厳しい状況のため日本に実家が育てる農作物を日本に輸出したいから、といった実体験に基づく明確な答えがそれぞれから返ってきたことがありました。
自身の意見を言うことを恐れない、また意見を言うためのツールとなる日本語（英語）を学び、ブラッシュアップに余念がないその姿に触れ、ビジネスや教育面で益々グローバル化が進む世界を生きなければならない我々日本人が学ぶべきことが大いにあると感じています。
例えば職場や教育の現場で、多国籍の環境を用意し、望ましくは英語で切磋琢磨し、自分の意見を論理的に述べる機会を増やし、仕事や勉強以外の時間の交流も通じて、心の中にある国境を低くしていくことはできないものだろうか、そんなことも感じ始めています。
今後、経済の中心は欧米ではなくアジアにシフトすると予想されています。そのアジア勢では、中国に続き、インド、インドネシアが台頭していく予測です。アジアの勢いを、熱量を感じながら我々、日本人も共通国際言語とも言える英語というツールを使って、兎が如くあらゆる物事を軽々と超えていく、そんな一年でありたいと願っています。
そして、創業2年目を迎えた当社も、その飛躍の一助となるべく本年も邁進する所存です。
良い一年をお過ごしください。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
2023年1月
合同会社ソアリス
代表 横山理恵
