明けましておめでとうございます。
例年のことですが、年始は箱根駅伝の応援からスタートしました。
自らの2年前の記録を更新する形で、総合新記録、復路新記録の圧勝で青山学院大学が優勝しました。注目されている中で結果を出すことはいかに難しいか、想像に難くありません。特に大学生の場合、大学生としての選手生活には4年間と制限がありますので、チーム運営には常に変化を求められることでしょう。
ところで、この箱根駅伝、箱根に限ったことではありませんが、駅伝は特許事務の仕事に似ているなと感じます。特許事務には陸上部出身が多いなと感じましたが、これには確たる証拠はありません。しかしながら、両者には共通点があります。
特許事務の仕事、即ち、特許、商標、意匠、実用新案の知的財産権を取得するために方式面でサポートする仕事ですが、特許事務の仕事は出願して終わり、ではないからです。
特許出願の場合、大きな流れは以下のとおりです。
【特許出願の流れ】
出願→方式審査合格 →審査請求 (出願時に審査請求可能ですが、国により不可能)→ 実体審査開始 →拒絶理由通知発行・対応(拒絶理由通知が発行されない場合あり)→ 許可通知発行→ 登録料納付→ 特許証発行 → 年金管理
各段階には、特許庁が定める法定期限があり、期限を徒過しないよう細心の注意をはらいながら手続きを進めます。弁理士、技術者との密接な連携も重要です。
各段階の手続きに間違いが無いように、特許事務担当は適切に処理を行い、次の段階の担当者に渡します。まさに襷を渡すように特許権取得まで動きを止めず進むのです。時にスピードが求められ、時にスピードよりも緻密さが求められ、平坦な道あり、難所あり、です。同じ目標に向かって、各担当者の個性と能力を発揮し歩を進める姿は、箱根駅伝の選手と同じです。
特許事務のチーム力、更に弁理士、技術者とのチーム力が仕事の質を厚くします。
そして近年の箱根駅伝を見ていて感じること。個々の実力とチーム力を超えた力、即ち時代を読む力が求められているということ。
イノベーションを陰で支える特許事務の仕事も地道なことの連続ですが、顧客が何故、その権利を必要としているのか、という視点を持つことで繋ぐ襷はより太く厚くなるのではないかと年始の箱根駅伝を見て感じた次第です。
英語と知財をキーに昨年、創業したばかりの当社ですが、本年はよりサービスの層を厚くし、顧客が求める「何故」に応えていく所存です。
良い一年をお過ごしください。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。